孔子の教えの中で五常 仁義礼智信というものがあります。
「仁」は、人を愛し、思いやることをいいます。孔子は「五常」のなかでも最高の徳目としていました。
「義」は、利や欲にとらわれず、世のため人のために行動することをいいます。日本の武将、上杉謙信が「義の武将」と呼ばれていることも有名です。
「礼」は、謙遜し、相手に敬意を払って接することをいいます。「仁」を具体的な行動にしたもので、後に人と関わるうえで守るべきことを意味するようになりました。
「智」は、偏らずに幅広い知識や知恵を得て、道理をわきまえることで、善悪を判断することをいいます。
「信」は、人を欺かず、また人からは信頼してもらえるように常に約束を守り、嘘をつかず、誠実であることをいいます。
これら5つの教えを守れば、父子・君臣・夫婦・長幼・朋友などの人間関係がうまくいく、という考えです。